Covid-19メモ

COVID-19の医療従事者への感染に関する接触リスクについて

HCW: healthcare workers
IPM: isolation precaution measures, 隔離予防措置
SPM: standard precaution measures, 標準予防策

研究成果
研究期間中、 HCWの38%がSARS-CoV-2感染者であることが判明した。病棟のCOVID-19患者12名のうち11名にはIPM が、7名にはSARS-CoV-2の診断がつくまでSPMが採用され、1名は退院後に診断された。先行研究の結果を裏付けるように、多変量および単変量モデルでは、病棟勤務のHCWのCOVID-19は、後にCOVID-19陽性と判明した同僚と一緒に勤務したことと関連することが示された。

本研究の結果、HCWのCOVID-19と患者に接する際のIPMの使用との間に明確な関連性は認められなかった。この結果は、COVID-19患者を扱う際の十分なトレーニング、広く入手可能な身体保護具、および標準的な安全手順によって説明されるかもしれない。SARS-CoV-2感染は、COVID-19患者を管理する際のSPMの使用と関連していたが、一変量モデルにおいてのみであり、リスクの可能性を示唆するものであった。

しかし、今回発見されたリスク上昇は、SPMのコンセプトによるものなのか、それともSPMの実行方法によるものなのか、科学者たちは推測するしかなかった。彼らは、IPMは単に防護要素を強化するだけでなく、HCWに予防措置の必要性をより認識させることで、さらなる安全レベルを追加する可能性があると述べている。

SARS-CoV-2感染の可能性は、ソーシャルワークでの接触を含む病棟での接触を考慮すると高くなると考えられる。HCWは安全な距離を保ち、マスクを着用し、共有の表面を消毒することが要求されたが、著者らは100%の遵守は常に不可能であると考えている。また、就業前後の同僚との交流がSARS-CoV-2感染に有利に働くかどうかは不明であった。

結論
全体として、研究チームは、COVID-19予備群の医療従事者とシフト勤務することで、医療従事者のCOVID-19感染確率は上昇するが、孤立したSARS-CoV-2患者との交流はそうではないことを発見した。本研究は、SPMを用いて、感染性の患者や同僚と関わった医療従事者のSARS-CoV-2感染可能性をより証明するものである。本研究結果は、防護具を適切に選択し、IPMやSPMのような安全対策を厳格に行うことがいかに重要であるかを強調している。