Covid-19メモ

SNSでは科学的なニュースやコンテンツは共有価値があり、面白いコンテンツよりもシェアされやすい

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デメリット

  • ソーシャルメディアやその他のデジタルプラットフォームにおける誤った情報の拡散
  • COVID-19とそれに関連する死亡者数に関する悲観的な情報は精神的不健康のリスクを悪化させた
  • ソーシャルメディアの利用と心の傷の間に潜在的なリスクがあることが示されている(Abbas, et al.2021)。

メリット

  • ソーシャルメディアやその他のデジタル・プラットフォームの大きな利点は、情報へのアクセスのしやすさ。
  • 教育のための十分な機会を提供
  • パンデミックによる精神的健康への影響を軽減するのに役立つ可能性
  • ピアサポートのはけ口にもなっている

WHOは、Wunderman Thompson、メルボルン大学、Pollfishと共同で、健康危機の際のデジタル技術の使用に関する国際的な調査を実施した。調査は、5大陸24カ国から集まった18歳から40歳までの約23,500人の参加者を対象に行われた。この調査では、この層の人々がどこで情報を探すのか、どの情報源が信頼できると考えるのか、フェイクニュースなどの問題に対する意識などを明らかにすることを目的としている。

その結果、(一般的な認識とは異なり)科学的なニュースやコンテンツは、個人情報、画像、他の記事、その他の種類の潜在的に気になる情報と比較して、最も共有価値のある情報であると判断さ れたことが、主な調査結果として明らかになった。

この結果は、面白い、楽しい、感情的なコンテンツがよりシェアされやすいという一般的な考えと相反するものであった。さらに、フェイクニュースの問題に対する意識は高く、ユーザーは自分自身がフェイクニュースを見分けるのに適していると認識していることも分かった。

世界保健機関(WHO)、学術研究機関、その他の公的な保健機関は、誤った情報の拡散と、それがもたらす感染症対策への影響に対処する一環として、ソーシャルメディアを積極的かつ効果的に活用し、不安を払拭するとともに正確な医療情報を一般に普及させることが可能である。これらの手段は、特に発展途上国において価値がある。

デジタル技術は、COVID-19のパンデミックのような前例のない世界的な課題を前に、私たち全員にメリットとデメリットの両方を提供している。ソーシャルメディアがもたらす潜在的なリスクに対する認識を高めることは、今後、これらのプラットフォームをより効果的に、前向きかつ有益に利用するために役立つことだろう。

References