Covid-19メモ

フルボキサミン、その作用機序とCOVID-19における役割に関する総説

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

  • Sukhatme, V. P., Reiersen, A. M., Vayttaden, S. J., & Sukhatme, V. V. (2021). Fluvoxamine: A Review of Its Mechanism of Action and Its Role in COVID-19. Frontiers in Pharmacology, 12, 652688. https://doi.org/10.3389/fphar.2021.652688

要旨
フルボキサミンは耐性があり、広く入手可能で安価な選択的セロトニン再取り込み阻害薬であり、小規模の二重盲検プラセボ対照無作為化試験において、軽度のコロナウイルス症2019(COVID-19)の患者の臨床悪化を防ぐことが示されている。フルボキサミンはまた、シグマ1受容体のアゴニストであり、それを介して炎症を制御する。我々は、COVID-19の治療において役割を果たしうるフルボキサミンと他のSSRIの重要な作用機序を示す一連の文献をここでレビューする。これらの作用には、血小板凝集の減少、肥満細胞の脱顆粒の減少、エンドリソソームウイルス輸送の妨害、イノシトール要求酵素1α駆動の炎症の制御、メラトニンレベルの上昇があり、これらはまとめて、直接抗ウイルス効果を持ち、凝固障害を制御し、あるいはサイトカインストームを緩和する。これらは、重症COVID-19の特徴として知られていることである。